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塗料について

塗料について

市場には多くの塗料メーカーが存在し、また塗料の種類も膨大にあります。もちろん価格はピンからキリまであり、一缶数千円の塗料から10万円以上する塗料も存在します。しかし高い塗料を塗れば良いのかと言うとそうではありません。建物の素材・劣化状況に合わせて適切な材料を選ぶことが重要になってきます。

塗料には大きく分けて 『水性』 『弱溶剤』 『強溶剤』 の3種類あります。

水性

 希釈に水を用いる塗料です。臭いも少なく安全で安心と言う理由で、現在の戸建て住宅の塗り替え塗料の主流になってます。開発が進み年々耐久性は伸びていますが、未だ溶剤の塗料の方が耐久性には優れています。

弱溶剤

 塗料シンナーで希釈する塗料です。水性に比べれば臭いがありますが、密着性が高く耐久性にも優れた材料です。全面的に戸建て住宅の塗り替えにはオススメしませんが部分的に使用することがあります。

強溶剤

 強力な密着力と耐久性を持ち合わせる、高耐久塗料が多いのですが、強い臭いがあるため、戸建て住宅の塗り替えで使用することはほとんどありません。橋梁などの特殊な条件の場所に選択されます。
 


 

塗料 樹脂の種類について

塗料の耐久性は塗料の樹脂の種類によって大きく左右されます。

外部の塗装工事に使われる主な材料は
『アクリル塗料』『ウレタン塗料』『シリコン塗料』
『光触媒』『フッ素塗料』
の5種類です。

現在の塗り替え工事の主流は『シリコン塗料』ですがこの『シリコン塗料』も各塗料メーカーよりたくさん開発されています。シリコンの含有量によって耐久性が異なり、もちろん価格も違ってきます。
塗り替え工事の重要なポイントとして、やはり次回の塗り替えは10年以上先にしたいものです。10年を目指せる塗料をしっかりと見定めましょう。

塗料 性能比較表

アクリル塗料
 価格が安く、塗りやすい塗料です。技術力が低くても比較的キレイに仕上がりますが耐久性・対候性がありません。予算のキビしい新築工事の現場で良く使われてます。比較的臭わないので材料なの室内・内装向きの塗料です。

ウレタン塗料
 
10年ほど前までは主流の材料でした、価格が安いことがウレタン塗料の最大のメリットでしたが、シリコン塗料の開発が進み価格も下がってきたことから、使用頻度が少なくなっています。臭いがキツイこともウレタン塗料のデメリットその一つと言えます。扱い易さ、仕上がりのキレイさから現在でも部分的には使用をオススメしますが、外壁塗装・屋根塗装などの重要な箇所にはあまりオススメしません。

シリコン塗料
 現在の塗り替えで使用される主流の材料です。耐久性・低防汚性・防カビ性・防藻性等、ほぼ全ての面でウレタン塗料の性能を上回っています。市場に普及したことから価格も下がったことは良いことですが、シリコンの含有率の低い低品質な商品も多く出回るようになってしまいました。材料の選別がポイントですね。
光触媒
 光が当ることにより外壁に付いた汚れを分解し、雨が降ると洗い流してしまいます。その効果は塗膜がある限り効果を発揮します。少し価格は高めですが、その効果は一目瞭然『いつまでもキレイ』を実現してくれます。道路沿いの排気ガスの汚れ・防カビ、防藻対策にも最適です。ついでに回りの空気もキレイにしてくれます。まさに次世代これからの塗料です。オススメです。
フッ素塗料
 耐久性・退色性・防汚性など多くの面でシリコン塗料を上回ります。基本的には材料が溶剤になることから環境配慮・臭気の問題でなかなか市場に浸透していませんでしたが、近年では水性フッ素塗料の開発も進みかなり扱いやすくなってきています。価格が高いので家を丸ごとフッ素塗料で塗り替えするのは、なかなかオススメし難いのですが、屋根には最善の塗料だと思います。遮熱タイプも出ていますのでこれから注目の塗料です。
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